フルリモートの職場に転職したいと考えている方が多いのではないでしょうか。実際に、私の周りでもフルリモート求人を探す人が増えています。
ですが、「フルリモート求人の探し方が分からない」「良質な求人を見つけるコツを知りたい」といった声もよくききます。
実は、フルリモート求人は2024年4月時点で全求人の15.3%を占めており、前年比で3.2%も増加しています。しかし、増加する求人の中から自分に合った案件を見つけることは、意外と難しいものです。
そこで、実際にフルリモートの職場に転職した私が経験をもとに、フルリモート求人の探し方を紹介します。
- そもそもフルリモートワークとは?
- フルリモートの求人は増加傾向にある!
- フルリモート求人の探し方
- フルリモート求人への応募対策
- フルリモート求人を選ぶときのチェックポイント
- フルリモート面接で聞いてよかったこと・聞けばよかったこと
- 私の失敗談:求人票に書かれてないことが多すぎた
- あなたの“フルリモート適性”を自己診断する5問チェック
- 理想のフルリモート求人を見つけよう
- フルリモート求人”は情報戦!
そもそもフルリモートワークとは?
フルリモートワークとは、オフィスへの出社を必要とせず、自宅や好きな場所から業務を100%遂行できる働き方です。
通常の在宅勤務やテレワークと異なり、原則として場所や時間の制約がない点が最大の特徴です。
フルリモート求人のメリット
私は実際にフルリモートの会社で働いてみて、以下のようなメリットを実感しています。
勤務場所の完全自由化
- 自宅での勤務が基本なので通勤時間がゼロ
- カフェやコワーキングスペースも利用可能
- 地方在住でも都市部の企業で働ける
- 海外からの勤務も可能な場合がある
出社の必要性
- 基本的に出社の必要なし
- 採用時の面接もオンラインで完結
時間の柔軟性
- コアタイムなしの完全フレックスも多い
- 時差のある海外との業務も調整しやすい
- 自己管理による効率的な時間活用が可能
フルリモートの働き方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
フルリモート求人に多い職種・業界とは?
完全在宅勤務を実現しやすい職種にはいくつかの傾向があります。
私が転職活動で見てきた中でも、特にフルリモート求人が多いのは以下のような職種でした。
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Webエンジニア・バックエンド開発
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フロントエンド・Webデザイン
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Webライター・編集職
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Webマーケター・広告運用
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カスタマーサポート(チャット・メール中心)
未経験からのチャレンジであれば、ライターやサポート業務、SNS運用代行などが比較的入りやすい印象でした。
実際、私もWebライター職で正社員のフルリモート求人に転職しています。
通常の在宅勤務とフルリモートの違いは?
在宅勤務は、自宅で仕事をすることを指しますが、会社に出社する場合もある程度含まれます。週に数日だけ自宅で仕事をするなど、出社と在宅を組み合わせた働き方です。
一方、フルリモートワークは、原則として会社に出社することなく、完全に自宅や好きな場所で仕事をする働き方です。勤務時間や場所の自由度が高く、完全にリモート環境で業務を行います。
前職では、在宅勤務と出社を組み合わせた働き方をしていましたが、フルリモートワークは、在宅勤務よりもさらに柔軟な働き方と言えるでしょう。
フルリモートの求人は増加傾向にある!
近年、フルリモートワークの求人が増加している背景には、企業側、働き手側、そして社会全体の変化が複雑に絡み合っています。
フルリモート求人の探し方
ここからは実践編として、私が実際に行ったフルリモート求人を効率的に探すための方法をいくつかご紹介します。
求人の探し方は大きくわけて以下の4つです。
- 求人サイトを使用する
- 転職エージェントを活用する
- 企業の採用サイトの直接検索
- クラウドソーシングを活用する
1.求人サイトを使用する
まずは転職の定番である求人サイトを使用する方法です。フルリモートの求人は増えているといっても貴重。
見つけるためには複数の求人サイトに登録して、よりたくさんの求人情報を見れるようにしておくのがおすすめです。実際に私も複数のサイトに登録して、たくさんの求人の中から今の会社を見つけました。
doda、マイナビ、リクナビなど、有名な求人サイトはとりあえず登録して、フルリモート求人を探すのがおすすめです。
求人情報は日々更新されますので、定期的にこまめに検索しましょう。
2.転職エージェントを活用する
求人を見る時間がなかなかとれない、働きながら転職先を探したいという場合は、転職エージェントの活用もおすすめです。
転職エージェントは、あなたのキャリアや希望に合った求人を紹介し、面接対策など転職活動全般をサポートしてくれるプロです。非公開求人や、自分では見つけにくい求人情報も提供してくれます。
一般的な求人サイトでは公開されていないフルリモート求人や、表向きは出社としているけど実はフルリモートの働き方を採用している企業などを紹介してもらえる可能性があります。
転職エージェントは、正直合う人合わない人がいると思います。というより、相性が良いエージェントと出会えるかどうかがカギになっていると感じました。
ただし、貴重なフルリモート求人を紹介してもらえて、かつ転職の相談にものってもらえるので、こちらもいくつか登録するとよいかもしれないです。
以下は私が使用した転職エージェントです。
クリエイター・マーケター特化の転職エージェント【BeCreator】
3.企業の採用サイトの直接検索
フルリモート求人を探す際に、企業の採用サイトを直接検索することは非常に有効な手段です。求人サイトに掲載していない企業のフルリモート求人が見つかる可能性があります。
また、求人サイトよりも最新の情報が得られ、企業のウェブサイトを通じて、企業の理念や文化、働く環境などを詳しく知ることができます。
気になっている企業や、気になる職種や業界の企業がフルリモートの働き方を採用しているか検索してみましょう。
4.クラウドソーシングを活用する
クラウドソーシングは、企業が個人やフリーランスに仕事を依頼できるプラットフォームです。フルリモートで働きたい方にとって、非常に魅力的な求人探し手段の一つです。
企業に所属するのではなく、フリーランスでフルリモートとして働きたい場合はCraudiaクラウディア やクラウドワークスなどに登録して案件を探してみましょう。
継続的な案件の受注や、ごくまれに社員登用につながる可能性もあります。
未経験からフルリモートを目指すなら気をつけたいこと
「未経験OK」と書かれている求人でも、よく見ると「実務経験が望ましい」と書かれていたり、スキルを前提とした業務が多かったりします。
私自身も、応募前にポートフォリオ代わりにブログを整理し、過去の執筆経験を「実務に近い形」でまとめ直しました。
特に未経験の人は、自己PRやスキル証明の手段を持っておくと通過率が上がります。
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自主制作のWebサイトや記事
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ブログやSNSアカウントの運営
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資格や受講中の講座の情報
などを明記しておくと、相手に安心感を与えることができます。
理想の求人が見つからないときの対処法
「全然いい求人が見つからない…」という時期、私にもありました。そんなときにやってよかったことを紹介します。
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探すタイミングをずらす:3月・9月は求人数が増える傾向
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業務委託も視野に入れる:経験を積んで正社員を狙うルートもあり
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カジュアル面談を繰り返す:応募前に企業の雰囲気を知るだけでも安心材料に
あとは、「待ちの姿勢」ではなく、積極的にSNSやポートフォリオを発信していると、思わぬオファーが来ることもあります。
フルリモート求人への応募対策
フルリモート求人を見つけて応募したものの、なかなか採用につながらない。。。
そんな経験は私にもあります。
求人を見つけた際は以下の方法を参考に攻略してみてください。
履歴書・職務経歴書の書き方と自己PRのポイント
フルリモート求人に応募する際、履歴書や職務経歴書は、あなたのスキルや経験をアピールする重要なツールです。特に、リモートワークでの実績や、自己PRでどのようにアピールするかが合否を左右するポイントとなります。
もしリモートワークの経験があれば、その期間、業務内容、使用したツールなどを具体的に記載しましょう。
また、フルリモート勤務で重要になる時間管理、タスク管理、コミュニケーションツールへの習熟度などをアピールすることで、リモートワークに適していることを示しましょう。
コミュニケーション能力が特に重要です。オンライン会議での経験や、コミュニケーションツールを使った経験などをアピールしましょう。
また「なぜフルリモート求人を選ぶのか」を聞かれる場合があります。なぜフルリモートの働き方を選択するのかを答えられるようにしましょう。
私は「地方在住でも居住地にとらわれず働けること」をベースに回答しました。
オンライン面接対策もしっかりと!
オンライン面接では、環境設定が重要です。静かで明るめの場所を選び、カメラとマイクが正常に動作することを確認しましょう。服装は、対面面接と同様に、清潔感のある服装を心がけましょう。
フルリモート求人を選ぶときのチェックポイント
以下の点は、私が“痛い目にあってから学んだ”ポイントでもあります。全部で10個に絞って紹介します。
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「完全フルリモート」か明記されているか
→「フルリモート可」は要注意。面接時に「月1出社あります」と言われた経験あり。 -
勤務時間に柔軟性があるか
→コアタイムの縛りや“朝礼あり”など、自由じゃないケースも。生活リズムと合うか確認。 -
コミュニケーションツールと文化
→Slack文化なのか、Zoom頻度は? 対話が活発か、孤独になりそうか要チェック。 -
評価制度が成果ベースか
→時間ではなくアウトプットで見てくれる職場の方がモチベ維持しやすい。 -
チーム構成にリモート社員が多いか
→自分だけがリモートだと疎外感が生まれる。全体の働き方を確認すべし。 -
必要機材の支給があるか
→PCやモニターなど、備品を支給してくれる会社は本気度が高い。 -
研修やキャリア支援の有無
→リモートでもスキルアップできる環境があるか? 長く働けるかの判断材料に。 -
評価や1on1の頻度
→定期的なフィードバックがあると安心。放置される職場もあるので注意。 -
契約形態の明示(正社員 or 業務委託)
→将来の安定性や福利厚生に関わる部分。求人票の下部まで要チェック。 -
フルリモート歴と制度の成熟度
→「コロナ以降に導入」か「もともとリモート文化がある」かで成熟度が違う。
フルリモート面接で聞いてよかったこと・聞けばよかったこと
転職活動中、何社かの面接を受けて、「聞いておいてよかった!」と感じた質問を紹介します。
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「出社義務は将来的にも完全になしと言えますか?」
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「1日の中でどのようにコミュニケーションを取っていますか?」
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「Slackの使用頻度やルールはどうなっていますか?」
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「リモートでの評価・フィードバックはどうしていますか?」
逆に、聞きそびれて後悔したのは、「チームメンバー全員がリモートかどうか」でした。
オフィス組がメインで自分だけがリモートだと、想像以上に孤独になります。
私の失敗談:求人票に書かれてないことが多すぎた
地方在住の私ですが、「フルリモート可」と求人票に書かれていた都内の企業に応募しました。
条件面もやりたい業務内容も魅力的で、オンライン面接も順調に進み、最終選考までトントン拍子。
ところが、最後の面接で「月1〜2回、東京オフィスに来られると助かります」と言われて、頭が真っ白に。
私のような地方在住者にとって、その“月1回”がどれほど大きな負担か。
というか、交通費出してくれないんでしょ?という気持ち。
しかも、それが求人票には一切書かれていなかったんです。
ショックでしたし、「最初に聞いておけばよかった」と本気で後悔しました。
以来、面接では「勤務形態は完全に在宅という認識でよろしいですか?」とか、「将来的に出社を求められることはありますか?」など、なるべく柔らかな言い回しで率直に確認するようにしています。
これはちょっと勇気がいる質問かもしれませんが、自分の働き方を守るためにも本当に大切だと感じました。
あなたの“フルリモート適性”を自己診断する5問チェック
以下にあてはまるものが多い人は、フルリモートでの働き方に向いている可能性が高いです。
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朝決まった時間に自分から起きて作業を始められる
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一人の時間が長くてもストレスを感じにくい
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仕事の優先順位を自分で決めて動ける
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オンラインツール(SlackやZoom)でのやりとりに慣れている
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自宅に静かで集中できるスペースがある
逆に、すべてに「NO」と感じる人は、フルリモートに向いていないわけではありませんが、より意識的な工夫と準備が必要だと思います。
理想のフルリモート求人を見つけよう
フルリモート求人”は情報戦!
フルリモート求人は増えてきましたが、見極めにはコツが必要です。理想だけで飛びつくと、後悔することも。
私のように「働き方を変えたい」「自分のペースで働きたい」と思っている方にこそ、事前の情報収集と“違和感チェック”を大切にしてほしいです。
あなたが理想の働き方に出会えるよう、この記事が少しでも役に立てば嬉しいです!