新卒で入った会社をもう辞めたい、続けられずに退職してしまった、そんなときは人生が終わったような気持ちになりますよね。
「社会人として失敗したのではないか」「これからどうやって生きていけばいいのか」「周囲にどう思われるのか」など、さまざまな不安や焦りを抱えているでしょう。
この記事では、実際に新卒入社した会社を1年半で退職した私が、体験談を語ります。
結論から言えば、人生終わりではありません!
しかし、自分の望む未来を叶えるためには困難は待ち受けているかもしれません。
ただし悲観的になりすぎないでください。周りに大反対されながらも退職して転職し、今はやりたい仕事をしている私の体験談を元に、人生の選択肢を広げるヒントを提供します。
- 新卒で会社をやめた理由
- 新卒で入った会社を辞める不安はたくさんあった
- でも、会社を辞めるのは悪いことじゃない
- 新卒で会社を辞めた後どうした?
- 新卒で会社を辞めた人へのアドバイス
- 新卒で入った会社を辞めても人生は終わらない!!
新卒で会社をやめた理由
私は新卒で大手金融関係の会社に入りました。しかし、次のことが原因で、1年半で退職を決意しました。
仕事には「仕事内容」「給与」「人間関係」の3つの柱があると聞いたことがあります。そのうちの2つに満足していれば自分に合っているし仕事は続けるべきだそうです。しかし当時の私は3つ全部に不満がありました。
仕事内容や配属先に不満があった
そもそも、私が入った会社は第一志望の企業ではありませんでした。
しかし家から通いやすいことや、仕事内容が楽そう、定時退社できるといった若干ネガティブ寄りな理由で入社を決めました。
そもそも入社時から仕事へのモチベーションが低かったわけです。必要なことだけやってお金がもらえればまあ良いと考えていました。
ですが、自分がやりたくないことをやりたくない場所で仕事として行うのは、想像以上にストレスでした。
特に配属先には不満があり、異動について上司にも相談しましたがどうにもならず、、、
辞める原因の一つになりました。
働き方があわなかった
大企業の働き方が自分に合わなかったことも辞めた理由の一つです。大企業は規模が大きく、堅苦しいルールや複雑な手続きが多くて、それが自分の働き方や考え方と合わなかったんです。
また、無駄に多いマニュアルや効率の悪い作業などが多く「もっとこうした方が良くない?」と思うことがたくさんありましたが、入ったばかりの社員にどうにかできることではありません。そういった環境に適応できませんでした。
そして意思決定までの時間がかかることもストレスになりました。そのため、もっと自分のペースで活躍できる場所を探したいと思いました。
人間関係に不満があった
退職の原因の最大部分は、人間関係の不和と上司との相性の悪さでした。上司との意見の食い違いやコミュニケーションの不足があり、理解しあえなかったんです。
決して反抗的な態度をとったり、刃向かったりしていません。そんなことをしても自分が損ですし。
真面目に働いているのに、理不尽な対応をされて不安やストレスが溜まりました。
正直もうこの人(上司)の顔を見るのが嫌だと思うようになり、通勤の足取りも重かったです。
給料に不満があった
こんなストレスが溜まる環境で働いているにも関わらず、自分が納得できるほどの給料はもらえませんでした。
同時期に新卒で他社に就職した友人と比べても給与が安いため、不満や劣等感があらわになりました。
新卒で入った会社を続けるメリットがなかった
仮に辞めずにこのまま働いたとして、メリットがあるかと考えたときに、特に思い当たらなかったのも辞めた理由です。
新卒で入った会社を続けるメリットといえば、同じ会社で努め続けている、勤続年数が長いなどのステータスが手に入ることですが、そもそもこれらのステータスは履歴書に書くもの。
いずれ転職するなら今辞めればいいのでは?と言う思いが強くなりました。
また、この仕事をずっと続けても身につくスキルが少ないと思ったのも退職を決意した要因です。
新卒で入った会社を辞める不安はたくさんあった
退職を決意したものの、せっかく就活で苦労して入った会社を辞める不安はたくさんありました。
社会人として失敗したのではないか
新卒で入った会社を退職することは、社会人として大きなマイナスになるのではないかと思いました。一度就活に失敗したことになるため、また就職活動をやり直すことになったら、また失敗してしまうのではないか、と不安に思いました。
また新卒カードを無駄にしてしまうことも不安でした。
これからどうやって生きていけばいいのか
退職した際の不安として、これからどうやって生きていけばいいのかと考えてしまうことがありました。
会社を辞めるということは収入がなくなるということ。
私は実家に住んでいましたが、社会人になったのに親のお世話になるのか、と。
幸い私の親は「辞めたければ辞めればいい」と言ってくれたので後ろめたさはありませんでしたが。
また、新しい仕事を見つけられるのか、自分に合った仕事を見つけられるのか、という不安もありました。
周囲にどう思われるのか
友人や同期など、周囲の人から「すぐ辞めるなんて」と思われるのではないかという不安はありました。
そして何より、親切にしてくれた職場の人に迷惑がかかってしまうし、大嫌いな上司に退職のことを話すのがとても億劫でした。
でも、会社を辞めるのは悪いことじゃない
新卒で入った会社を辞めたことにどこか罪悪感や劣等感を持つ人もいるかもしれませんが、退職は悪いことではないと私は思います。
新卒で入社した会社を1年で退職することは、決して珍しいことではありません。
人生は、何度でもやり直すことができますし、新卒で会社を辞めたからといって、社会人として失敗したわけではありません。
私は、たかが一度退職するだけ。というマインドで会社を辞めました。
我慢しながら働き続けて身体を壊すことを避けるための最適な手段です。
新卒で会社を辞めた後どうした?
新卒で入った会社を辞めた後の選択肢はたくさんあります。
転職活動をして正社員になる、契約社員から試してみる、フリーターになる、いっそ働かないなど。どうするかはその人の自由です。
人生をやりなおす手段として転職を決意
私は転職活動をしました。そして結果的にベンチャー企業に就職することになります。
ベンチャーを選んだ理由は、辞める原因になった不満を解消できる場所だと思ったからです。
私が大手からベンチャーに転職したときの話は下記の記事で詳しく紹介しています。
新卒1年半で退職しても転職できる?
A.できました。
実際に私は入社から1年半で会社を辞めて、期間を空けずに転職先に就職しました。
在職中にこっそり転職活動まで進めていたわけです。
ただし、どこの会社にでも入れるとは限りません。新卒の就活のように未経験でも入れる会社の選択肢はぐっと減ります。それは覚悟しておきましょう。
ですが、世の中には求人が山程あります。自分に合う会社や興味のある仕事は見つかるはずです。
私は転職の第一歩として、まずは求人媒体のチェックから始めました。会員登録は無料ですし、気になる企業をマイリストに入れるだけでも、気持ちが前向きになれました。
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新卒で会社を辞めた人へのアドバイス
私は、新卒で会社を辞めたら人生が終わるとは思っていません。ですが、辞めた後に何もしなければ人生は終わったも同然だと思います。
辞めた後にどう行動するのかが重要だと思います。
私は新卒の会社を1年半で辞めた後に前向きに転職活動に取り組めました。そのきっかけとなった方法を紹介します。
自分と向き合ってみる
とはいえ、新卒で入った会社を1年で辞めているということは、一度就活に失敗している証。まずは、なぜ会社を辞めたのか、自分の気持ちと向き合うことが大切です。
これをチャンスだと思い、自分と向き合うことにしました。自問自答をして、自己分析をし直しました。
- なぜ会社を辞めたのか
- これから何をしたいのか
このあたりを言語化できるようになると、今後の方向性を決めることができます。
自分のスキルや経験を棚卸しする
次に、自分のスキルや経験を棚卸ししましょう。
- 大学や専門学校で学んだこと
- アルバイトやインターンシップで経験したこと
- 資格や免許を持っていること
- 趣味や特技など
自分のスキルや経験を整理することで、自分に合った仕事や職場を見つけやすくなります。
転職したいなら準備はしっかり
転職する道を選ぶなら、履歴書の準備や面接対策はしっかり行いましょう。
面接では退職理由を必ず聞かれます。「なぜ1年半でやめたの?」は必ず聞かれましたが、私は正直に答えました。
退職理由を明確にして、次に自分が何をしたいのかをしっかり伝えると内定をもらえました。
新卒で入った会社を辞めても人生は終わらない!!
新卒で会社を辞めてしまったことは、決して悪いことではありません。決して人生の終わりではありません。失敗を経験したことで、成長するチャンスになります。
今の社会では、いずれ転職を経験する人も多いです。自分は転職するタイミングが人よりちょっと早かっただけと考えてみてください。
新卒で嫌な会社に入ったことも、すぐに辞めたことも、経験として後々活きていると私は実感しています。
私のような人もいるので、悲観的になりすぎずに次の道を決めてみてください。