新卒で入社した会社を辞めようか悩んでいるあなたへ。
「新卒で辞めたら後悔するかもしれない」「辞めた後、どうやって生きていけばいいんだろう」
そんな不安を抱え抱えていませんか?
この記事では、実際に新卒で会社を辞めた筆者が体験談を元に「辞めなきゃよかった」と後悔したことや、退職前に知っておいてほしいことをまとめました。
辞めた後のキャリアプランや生き方についても紹介しますので、退職を考えている人は、辞めてから後悔しないためにもぜひ参考にしてみてください。
- 新卒1年半で退職!辞めなきゃよかったと後悔したこととは?
- 新卒で入った会社を辞めるか辞めないかの判断材料
- 新卒で入った会社はやめるべき?チェックリストで確認
- 新卒で入った会社を辞めたあとのキャリアについて
- 「新卒で入った会社を辞めるなら3年経ってから」は実際どう?
- 退職後に次の会社を見つけるには?
- 新卒退職は慎重に、でも恐れずにチャレンジを
新卒1年半で退職!辞めなきゃよかったと後悔したこととは?
まずは、私が新卒で入った会社を辞めたときに後悔したことをまとめます。
この後に出てきますが決してデメリットばかりではありません。
ですが退職や転職は人生の中でも大きな分岐であるため、「辞めなきゃよかった」と思うのは当たり前だと思います。
退職を検討している人は、ここで紹介するような後悔が待ち受けていると考えておきましょう。
自己肯定感が下がる
当時の私は、新卒で入った会社を辞めて転職すること=逃げ、だと思っていました。そして実際に新卒の会社が嫌で、逃げるように転職しました。
仕事を辞めるということは、何かしらの理由で会社を辞めるということになります。その理由が、自分のスキル不足や人間関係のトラブルなど、自分のせいだと感じてしまうと、失敗感や挫折感を感じ、自己肯定感が下がってしまうことがあります。
ネガティブな理由での退職は自分を責めてしまい、私は自己肯定感がかなり低くなりました。
収入が途絶える、収入ゼロの恐怖と焦り
仕事を辞めると収入がなくなるため後悔する人も多いです。
実際に私はこれが一番怖くて、在職中に転職活動をして、無職の期間ができないようにしました。
周囲から理解されなかった
新卒で入社した会社を辞めるということは、社会的な常識からすると、珍しいことです。そのため、周囲からは「なぜ辞めるのか」「もっと頑張ってみたらどうだろうか」などと、理解されないことが多いです。
実際に私も友人や家族には止められましたし、周囲の人々の期待を裏切ってしまうような気持ちにもなりました。
仕事を辞める話をすると絶対に反対されていたので、一部の人には隠して転職活動をしていました。
履歴書の空白期間に対する不安
新卒ですぐに辞めると、履歴書の職歴の欄が空白になります。履歴書の職歴欄には、在籍した会社名や部署名、職種、在籍期間などを記入しますが、空白があると、採用担当者に「なぜすぐに辞めたのか」「何か問題があったのか」などと疑われてしまいます。
また、新卒のうちにすぐに辞めると、自己PRが書きにくいことがあります。自己PRは、自分の強みやスキルをアピールするものです。しかし、職歴が空白だと、自分の強みやスキルをアピールすることが難しくなります。
このあとに詳しく書きますが、転職活動が難航したため正直「辞めなきゃよかった」と思いました。
転職が難しい、思った以上に厳しい転職市場の現実
履歴書が埋まらないということは転職が難しい可能性があります。私は転職活動が難しかったため、辞めなきゃよかったかもと後悔しました。
会社をすぐに辞めると、退職理由がネガティブに捉えられてしまうことがあります。例えば、「人間関係がうまくいかなかった」「仕事が合わなかった」などの退職理由は、採用担当者に「すぐに辞めてしまうのではないか」「仕事に向いていないのではないか」などと疑われてしまいます。
また、職歴が浅いため、スキルや経験が不足していると判断されてしまうことがあります。採用担当者は、スキルや経験のある人材を求めているため、職歴が浅いと、採用の優先順位が下がってしまいます。
社会人基礎力の不足を痛感
新卒で辞めると、ビジネスマナーやコミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキルなどが完全に身につかないままになってしまいます。
また、業界や職種の知識やスキルが身につかないまま辞めてしまうため、新卒ではないけどスキルや知識のない人になってしまいます。
新卒で入った会社を辞めるか辞めないかの判断材料
私が新卒で入った会社を辞めるか迷ったときに考えたことをまとめます。
退職前に自分と向き合って考えを深めると「辞めなきゃよかった」と後悔することは少なくなると思います。
「なぜ辞めるのか」が明確になっているか
なぜ新卒で入った会社を辞めるのか、辞める原因や理由を具体的にしましょう。
「なぜ辞めるのか」が明確になっていないと、自分自身が納得して辞めることができません。辞める理由が曖昧だと、後になって「やっぱり辞めなければよかった」と後悔してしまう可能性があります。
また、退職を申し出た際にも理由をはっきり伝えましょう。退職理由を聞かれた時に曖昧な答えをすると、周囲から「本当に辞める理由があるのか」「何か問題があるのか」と疑われる可能性があります。
自分の仕事に対する考えや価値観がはっきりしているか
退職の理由として、自身と企業のミスマッチや自己分析が甘かった可能性があります。
次の場所では失敗しないために、働くことに対する価値観をはっきりさせましょう。
仕事はプライベートより大事?やりがいか収入どっちが大事?など自分に問いかけます。
自分の仕事に対する考えや価値観がはっきりしていれば、転職先の選択に役立ちます。自分の考えや価値観に合った転職先を選ぶことで、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
仕事に対する価値観や考えがまとまらない方は、転職サイトへの登録や、エージェントの利用もおすすめです。
私は辞めるか迷っている状態で、一旦転職サイトに登録したり、エージェントに相談しました。
世の中にはどんな仕事があるのか、他にやりたいことはあるのかを求人を見て探したり、エージェントに話して考えをまとめることで、今の仕事を続けるべきか、辞めるべきかの答えが出やすくなりました。(結果、私は辞めました)
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辞めた後の具体的なプランがあるか
これは、必ず次の仕事が決まってから辞めたほうがいいというわけではありません。プランだけでもはっきりさせておきましょう。
辞めた後のプランとして、転職する、フリーランスになる、起業する、学校に行くなど様々なものが考えられます。
辞めた後の具体的なプランがあれば、将来の目標を明確にすることができます。例えば、転職先を決めることで、将来のキャリアプランを立てることができます。
会社をやめる時には、辞めた後の具体的なプランを考えておくことが大切です。辞めた後の収入の確保、転職活動の進め方、将来の目標などをしっかりと考えることで、スムーズに新しい生活を始めることができます。
転職先の条件は決まっているか
転職する場合、次の職場の条件を決めておきましょう。条件が定まらない状態で転職すると、またミスマッチで辞めてしまう可能性があります。
焦って転職して失敗するなら、自分と向き合う時間をとるべきだと私は思います。
転職先を決める際は、以下の質問に答えてみてください。
- 仕事で何を成し遂げたいのか
- どんな仕事にやりがいを感じるのか
- どんな職場環境で働きたいのか
- 年収や待遇はどの程度希望するのか
これらは、採用面接でも聞かれることなので考えておいて損はありません。
新卒で入った会社はやめるべき?チェックリストで確認
私が新卒の頃に会社を辞めるか迷ったときは、下記のような基準を持っていました。
次のリストでチェックマークがたくさん入る場合は、退職の準備が完全にできていないと私は思います。
収入をキープするためにも辞めずにもう少し続けてみるのも手段の一つです。
- 現在の仕事にやりがいを感じている
- 今の会社で5年後も自分が働いている姿がイメージできる
- 今の仕事以上にやりたいことがない
- 新卒で入った会社の給与に満足している
- 辞めたときにどうするか進路が決まっていない
- 転職先の条件が具体的になっていない
- 転職のリスクが理解できていない
新卒で入った会社を辞めたあとのキャリアについて
私は辞めてから転職しました。正しくは、在職中の有給休暇の消化期間に転職活動をしました。そして退職後すぐに新しい会社に入社しました。
新卒で入った会社を辞めた身として、転職活動の辛さは身にしみて感じています。ですが、辞めたからといって悲観的になることはありません。私のようにキャリア形成がうまくいく例もあります。
新卒で入った会社を1年半で辞めた件については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
「新卒で入った会社を辞めるなら3年経ってから」は実際どう?
世間でよく言われる「3年続けたほうが良い説」について、私は正しいとは思いません。ただこれは、私が新卒で入った会社を1年ちょっとでやめて、今自分が満足するキャリアを歩めているからだと思います。
一般的に3年続けるべきだと言われる理由として、新卒1年目での退職と3年以上勤めてからの退職には、大きな違いがあるからだと思います。
1年目での退職は、社会人としての基礎スキルや業界知識が不足しがちで、次の就職先での評価に影響する可能性があります。また、短期間での退職は「忍耐力不足」や「適応力の低さ」と見られるリスクもあります。私も実際に、1年ちょっとでの退職理由はどこに行っても聞かれました。
一方、3年以上勤めてからの退職は、ある程度の経験とスキルを積んでいるため、転職市場での評価が比較的高くなります。「経験者」として採用されるので、次の職場でも即戦力として期待されやすいでしょう。
ただし、これは新卒で入った会社での経験を活かして同じ職種や業界で働きたい場合のみです。別の仕事でキャリアを積みたい場合には未経験、つまり新卒でやめた状態とかわりません。
心理的な面でも、1年目退職は自信喪失につながりやすいのに対し、3年以上勤めた後の退職は次のステップアップという前向きな捉え方ができます。
そういった点で、新卒ですぐに辞めるよりは3年続けるべきという考えの人が多いのではないでしょうか。
私はそうは思いません。私はやりたくない仕事や自分に合わない仕事を我慢して3年続けても得るものがないため、時間の無駄だと考えるタイプでした。なので新卒で入った会社を1年ちょっとでやめました。
どちらの場合も、退職理由を明確に説明できることが重要です。
勤務期間の長さはどうとでもカバーできると考えましょう。
退職後に次の会社を見つけるには?
私の場合は、辞めた後に転職をしました。先程紹介したように転職先の条件をしっかり決めておく必要があります。
私は自分自身に次のような質問をして、その回答を参考に転職先を探しました。私が新卒で入った大企業を辞めてベンチャーに行ったこともあり、正直後悔はありました。
ですが決して「辞めなきゃよかった」とは思っていません。ですので、自分の次の職場探しの参考にしてみてください。
大手からベンチャーへの転職事情はこちらの記事で詳しく紹介しています。
転職先を見つける自分自身への質問
- 仕事で何を成し遂げたいのか、地位?お金?人の笑顔?
- どんなことにやりがいを感じるのか
- やりがいを感じることは仕事にできるのか
- どんな職場環境で働きたいのか、在宅?オフィス?
- これまでの仕事で培ったスキルや経験
- 仕事に活かせる資格や免許
- 年収や待遇は?(賞与、退職金、福利厚生など)
- 勤務地にこだわりは?
- 職種は何がいい?
- 企業規模にこだわりは?
これらの質問に答えることで、自分にとって重要な条件が見えてくるでしょう。
すべての条件を満たす転職先を見つけるのは難しいため、譲れない条件と妥協できる条件を分けておくことが大切です。
そして、この質問には理想を詰め込むのではなく、自分のスキルや経験、年齢などを考慮して、現実的な条件を設定しましょう。
また、条件を優先順位づけすることで、転職先を絞り込む際に役立ちます。転職先の条件を決めることは、転職活動の成功に欠かせない重要なポイントです。自分の考えや状況をしっかりと整理して、自分に合った条件を決めましょう。
新卒退職は慎重に、でも恐れずにチャレンジを
新卒で入社した会社を辞めるかどうかは、人生の大きな決断です。この記事を参考に、自分にが納得できる決断をしてください。そして、辞めた後も、前向きに人生を歩んでいきましょう。