通勤時間をなくし、自宅で自由に働けるフルリモートワーク。近年注目を集め、多くの企業が導入しています。しかし、憧れのフルリモートを経験した人の中には、「孤独感で辛い」「仕事とプライベートが混ざり合ってしまう」など、後悔を抱える人も少なくありません。
この記事では、実際にフルリモート企業に転職した私の体験談をお伝えします。私の経験から学んだ、後悔や失敗を防ぐためのポイントを詳しく解説します。
- フルリモートってこんな感じ！
- フルリモートで後悔するケースとは？
- 後悔を左右する！フルリモートと向いている人と向いていない人
- フルリモートで後悔しないためのコツは？
- 失敗例から学ぶ！私のフルリモート体験談
- 後悔しないためには自分に合う働き方を探そう！
フルリモートってこんな感じ！
フルリモートの働き方は、オフィスに行かずに自宅や好きな場所で仕事をするスタイルです。通勤時間がなくなるため、その分自分の時間を有効に使えます。
また、世界中どこからでも仕事ができるので、働きながら旅をするなど、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
ただし、自分でスケジュールを管理し、仕事とプライベートの境界をしっかりと設ける必要があります。
さらに、コミュニケーションはオンラインで行うため、メールやビデオ会議などのツールを使いこなすスキルも大切です。
フルリモートは自由度が高い一方で、自己管理能力やコミュニケーション能力が求められる働き方です。
フルリモートワークのメリット
フルリモート働き方のメリットは、まず通勤時間がなくなること。これで毎日のように電車やバスに揺られる時間がなくなり、その時間を趣味や勉強など、自分のために使えます。
次に、好きな場所で働ける点です。自分の部屋はもちろん、カフェや海外など、インターネットがあれば世界中どこでもオフィスにすることができます。これにより、住む場所を自由に選べたり、旅行しながら働くことも可能です。
地方在住の場合でも仕事ができるため、居住地に縛られないことがメリットです。
フルリモートワークのデメリット
フルリモートの働き方には、いくつかのデメリットもあります。
一つ目は、孤独感です。オフィスに行かないため、同僚と顔を合わせる機会が少なくなり、孤立感を感じやすくなります。
二つ目は、仕事とプライベートの区別がつきにくくなる点です。家が職場になるため、いつでも仕事モードに入れるようになりがちで、リラックスする時間が少なくなることがあります。
さらに、自分でスケジュールを管理する自己管理能力が必要になりますが、これが苦手だと仕事の効率が下がる可能性があります。
また、オンラインでのコミュニケーションが中心になるため、伝え方によっては誤解を招きやすくなることもデメリットの一つです。フルリモートは自由度が高い反面、これらの課題に対処する能力が求められます。
フルリモートで後悔するケースとは？
フルリモートの企業で働いて後悔するケースには、以下のようなものがあります。
孤独感やコミュニケーション不足
フルリモートで働くとき、オフィスに行かずに自宅など好きな場所で仕事をします。これは自由で便利な反面、「孤独感」や「コミュニケーション不足」を感じることがあります。なぜかというと、毎日同僚と顔を合わせないからです。
オフィスなら、仕事の合間にちょっとした雑談でリフレッシュできますが、フルリモートではその機会が自然と減ります。また、オンラインでの会話は便利ですが、表情や雰囲気を読み取るのが難しく、誤解が生じやすいこともあります。
人とのつながりやコミュニケーションを大切にする人は、このような働き方で孤独を感じたり、チームとのつながりが薄れていると感じることがあります。
フルリモートを選ぶときは、自分に合っているか、どうやってコミュニケーションを取るかをよく考えることが大切です。
仕事とプライベート時間の境界線が曖昧
フルリモートでの働き方では、家が職場になります。これが原因で、「仕事」と「プライベート時間」の区別がつきにくくなることがあります。
例えば、いつものリビングや自室で働くと、仕事時間と休息時間の切り替えが難しくなり、結果としていつも仕事をしているような感覚に陥りがちです。
また、仕事から離れてリラックスする時間が減り、ストレスが溜まりやすくなります。さらに、家族との時間や自分だけの時間が取りにくくなることも。
フルリモートで働く場合は、仕事スペースとプライベートスペースを明確に分けたり、仕事時間と休憩時間をはっきりさせるなど、自分でしっかりと境界線を設定することが大切です。そうしないと、仕事とプライベートのバランスを失い、後悔することにもなりかねません。
自宅がフルリモートに対応できる環境ではない
フルリモートで働く場合、オフィスに代わる「自宅の職場」が大切になります。
自宅が仕事をする環境として整っていないと、効率的に働くのが難しくなります。
例えば、静かで集中できるスペースがない、快適な椅子や十分な机のスペースが確保できない、ネットの速度が遅いなどの問題があります。これらの環境が整っていないと、仕事の効率が下がり、疲れやすくなり、仕事の質も低下する恐れがあります。
また、プライベートと仕事の区別がつきにくくなることもあり、ストレスの原因になります。フルリモートを選ぶ前に、自宅で快適に、効率よく仕事ができるかどうかをよく考え、必要なら環境を整えることが大切です。そうしないと、フルリモートの働き方に後悔するかもしれません。
働き方が合わず思ったような成果が出せない
フルリモートで働くと、オフィスとは違った自由度がありますが、その自由が逆に「期待していた成果が出せない」と感じる原因になることがあります。
自分で時間を管理し、仕事のペースを決める必要があるため、計画性が求められます。しかし、家の環境が仕事に適していなかったり、自己管理が上手くいかなかったりすると、仕事の効率が落ちてしまうことがあります。
また、フルリモートはコミュニケーションが主にオンラインで行われるため、チームメンバーとの密なやり取りが少なく、仕事の進行やフィードバックの遅れが成果に影響を与えることも。
このように、フルリモートは自由度が高い分、自己管理やコミュニケーションのスキルが特に重要となり、それらが不足していると期待していた成果を出しにくくなることがあります。
後悔を左右する！フルリモートと向いている人と向いていない人
上記で紹介したように、フルリモートにはメリットがある一方で、後悔する人もいます。ここではフルリモートの働き方が向いている人と向いていない人の特徴を紹介します。
フルリモートに向いている人の特徴
- 自己管理が得意 - 自分でスケジュールを立て、仕事と休憩の時間をしっかり分けられる人。
- コミュニケーション能力が高い - メールやビデオ会議を通じて、はっきりと効果的に意思疎通ができる人。
- 集中力がある - 家などのプライベートな空間でも、気を散らすことなく集中して仕事ができる人。
- 柔軟性がある - 仕事のやり方を自分で調整し、変化に対応できる人。
- 技術に対する適応能力 - 新しいオンラインツールやソフトウェアを学んで使いこなせる人。
基本的に一人で仕事を進めるため、自己管理ができる人に向いています。
また、わからないことがあればすぐに質問ができる人や、ツールを使ったコミュニケーションに嫌悪感がない人に向いています。
フルリモートが向いていない人の特徴
- 自己管理が苦手 - 仕事のスケジュールを自分で管理するのが難しい人。
- コミュニケーションを直接好む - メールやビデオ会議より、直接話すことを好む人。
- 孤独を感じやすい - 一人で作業することが多いため、孤独を強く感じる人。
- 技術的な変化に適応するのが苦手 - 新しいオンラインツールやソフトウェアの使用に抵抗がある人。
- 家での集中がしにくい - 家庭の事情や環境のせいで、家で集中して作業するのが難しい人。
人が周りにいる環境で仕事をしたい人や、顔をあわせたコミュニケーションをしたい人はフルリモートが向かないと思います。
フルリモートで後悔しないためのコツは？
フルリモートで働きたいけど、後悔や失敗は避けたい方が知っておきたいことを紹介します。
会社の働き方を理解しておく
フルリモートを採用している企業の会社員として働く場合、その企業の働き方について入社前にしっかり理解しましょう。
フルリモート企業でも、企業ごとに特徴が異なります。たとえば、フルリモートを採用していても出社がOKである、フレックスタイム制度を導入しているなどです。
実際に働いている先輩社員の働き方などを聞いておくと安心かもしません。
私は、入社前に他の社員さんの働き方やスケジュールを確認しました。
自分にあった働き方を理解する
自分が集中できる時間帯や、作業を効率的に進められる環境を把握することが重要です。例えば、朝が得意な人は、重要なタスクを朝に計画するなど、自分のリズムに合わせた働き方を見つけましょう。
自宅の作業環境を整える
快適な椅子、適切な高さの机、十分な照明を用意して、長時間作業しても疲れにくい環境を作ります。また、仕事用の「オフィススペース」を設けることで、仕事モードとプライベートモードの切り替えもしやすくなります。
時間管理をしっかり行う
仕事の時間と休憩の時間を明確に区切り、オンラインカレンダーやタイマーを使って管理すると良いでしょう。また、1日の終わりに翌日の計画を立てることで、仕事の優先順位を明確にし、効率的に進めることができます。
コミュニケーションを積極的に取る
定期的にビデオ会議で顔を合わせたり、チャットツールを活用して日常的なコミュニケーションを取ることが大切です。また、仕事だけでなく、たまにはプライベートな話題での交流も心がけると、チーム内のつながりが深まります。
自己管理能力を高める
自分自身をモチベートする方法を見つけ、目標設定やタスクの進捗管理を行うことが重要です。また、仕事の成果だけでなく、達成感を感じられるような小さな目標を設けることも有効です。
フルリモートで働くことは、自由度が高い分、自分自身で仕事の枠組みを作り上げる必要があります。これらのポイントを意識して、自分に合ったフルリモートワークのスタイルを築き上げることが、後悔しないキーとなります。自宅で働くことのメリットを最大限に生かしつつ、仕事の効率と満足度を高めることができれば、フルリモートワークは非常に充実したものになるでしょう。
失敗例から学ぶ！私のフルリモート体験談
私は現在フルリモートの企業で働いています。念願のフルリモート勤務であったものの、実際に働いてみると想像と違うことや、後悔もあります。
ここでは私の失敗談を紹介します。
仕事とプライベートの境界線があいまいになる
常に家にいるため、やはり職場との区別がつきにくいです。多くの人は、家での仕事が常態化すると、休息時間が取りにくくなり、疲れが溜まって仕事の効率が下がることがあるかもしれませんが、私はその逆！
仕事中に休憩をしたり、スキマ時間に家事をしたりすることが状態化してきました。
忙しいときはもちろんしませんが、繁忙期が落ち着いて仕事にゆとりがでると、どうしても集中力が切れてしまいます。
自宅の環境が仕事に適していない
一人暮らしではない場合、騒音や家族の干渉など、集中して仕事をする環境が整っていないと、仕事の質や速度が落ちることがあります。
ウェブ会議中に家族の声が入ってしまうことがあります。
会社の人との心の距離が縮まらない
オンラインで顔合わせはしたものの、やはり対面で会うよりも仲良くなりにくいと思います。
私の会社は「話しかけにくい」「相談しにくい」という環境にならないよう配慮されていますが、会社によっては上司や同期などに話しにくく孤独を感じてしまうかもしれません。
後悔しないためには自分に合う働き方を探そう！
フルリモートは自由で魅力的な働き方ですが、準備と心構えが重要です。メリットだけでなくデメリットも理解し、自分に合っているか判断しましょう。
私はフルリモートの企業で働いてみて、少しだけ後悔したこともありますが、失敗よりもメリットのほうが大きいです。
